すばらしきこのせかい

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こんな人にお勧め

  • RPGが好きな人。ただし、戦闘はアクションなので、アクションゲームが苦手な人には辛いかも。
  • 難易度はゲーム中いつでも変更できるので、初心者でも安心。
  • DSならではのゲームをプレイしたい人。
  • ストーリは若者にありそうな悩みを題材にしており、共感できるし、感動もできる。ストーリー重視の人にもお勧め。
  • 「死神のゲーム」や自分の殻に閉じこもる主人公など、暗い雰囲気をかもし出しているが、これははじめだけで、ゲームを進めると、そうでもない。

特徴

  • 実際の渋谷を舞台にしたRPG。ただし、戦闘はアクション。
  • 戦闘は、上と下の画面で同時に行われる。上の画面は十字キー(またはABXYキー)で、下の画面はタッチパネルで操作する。
  • タッチパネルでの戦闘は、タッチパネルを駆使したもので、タッチ、ドラッグ、プッシュ、スラッシュ、息を吹きかけるなどにより操作する。
  • 戦闘で使用するバッジの種類がかなり多く、いろいろな操作法、効果、組み合わせが楽しめる。
  • バッジやアイテム集めなどの楽しみもある。
  • 2画面での戦闘は、やはり難しい。タッチパネルでの操作も、装備したバッジによっては、難しい時がある。
  • ストーリーや音楽を含め、力作といえそうだ。

概要

渋谷を舞台にした「死神のゲーム」に参加することになった主人公ネクが、生き残りをかけてパートナーとともに戦う。基本はRPGだが、戦闘はアクション。戦闘は上下2画面で行われるなど、DSの機能をフルに使用している。

システム、操作

サイキックスキャニングシステム

フィールド上で下画面の右下のスキャンバッジをタッチすることで、「サイキックスキャニングシステム」を発動できる。すると、「スキャンフィールド」が発生し、周囲にいる人達の考えていることが分かるようになる。思考を読める人には「思考の断片」(要約のようなもの)が表示され、それをタッチすると、より詳しい内容が分かる。

いろいろな人の思考を読むことによって、重要な手がかりを得られることがある。

エンカウント

エンカウント(敵との戦闘の開始)は、自動的に起こらない。スキャンバッジでスキャンフィールドを発生させて、表示される「ノイズシンボル」(敵のモンスターは、ノイズと呼ばれる)をタッチすることで、戦闘が開始される。(後半は、スキャンフィールドを発生させると自動的に寄ってくるノイズもいる。)

また、複数のノイズシンボをタッチすることで、連続バトル(チェインリダクションバトル)が可能になる。連続バトルをすると、敵が強くなっていくが、それだけバッジを落とす確率が高くなり、BPも多くもらえる。

2画面でのバトル

戦闘は、上下2つの画面で同時に行われる(ストライドクロスバトル)。下の画面ではタッチパネルで主人公を操作し、上の画面では十字キー(またはABXYキー)でパートナーを操作する。

敵は上下で同じであり、HPも共有している。つまり上の画面で倒した敵は、下の下面からも消えることになる。主人公とパートナーもHPを共有しており、たとえ主人公がダメージを負わなくても、パートナーがダメージを負ってHPが尽きれば、ゲームオーバーになってしまう。

タッチパネルでのバトル

下画面(タッチパネル)でのバトルは、タッチパネルを駆使した操作となる。主人公の移動はドラッグすることで行われるが、それ以外の操作法と効果は、装備しているバッジ(デッキに置かれているバッジ)の種類によって異なる。

例えば、敵をタッチすることで攻撃できるバッジや、スラッシュ(引っかくように一瞬だけ線を引く)、こする、連打する、プッシュする(タッチしたまま押さえつける)、主人公をスラッシュする、空間をタッチする、ドラッグする、円を書く、声を出す、息を吹きかけるなどの操作で攻撃できるバッジもある。また、障害物を使った攻撃もあり、障害物をスラッシュ、ドラッグなどで敵にぶつけて攻撃できるバッジもある。さらに、バッジをタッチすることでHPの回復などの効果があるものや、付けただけで効果があるものも(戦闘開始時に敵を状態異常にするなど)ある。バッジの種類とその効果は多種多様で、非常に多い。

バッジは、戦闘開始ですぐに使えるものと、決められた時間が経たないと使用できないものがある。また、使用できる回数や時間が決められている。使用回数(あるいは時間)使ってしまった場合は、再び使用できるようになるまで決められた時間待たないといけない。(使用回数使い切ると、使えなくなってしまうバッジもある。)

バッジが発動するサイキックには、ネガ属性(遠距離攻撃中心)と、ポジ属性(近距離攻撃中心)の2つの属性がある。属性に対する耐性を持つ敵もおり、攻撃により敵のHPを回復させてしまう場合もある。

バッジは、最終的には、最大6個まで装備できる。

サブスロット

似たような操作で発動するバッジを同時に装備していると、意図したバッジを使えない場合がある。そのような場合は、バッジをサブスロットに入れると、そのバッジはLかRボタンを押した時しか使えなくなる。

パートナーのバトル

上画面で戦うパートナーの基本的な戦い方は、敵のいる方向(左右どちらか)のキー(十字キーかABXYキー)を連打して、攻撃をする。上キーでジャンプ、下キーで防御できる場合もある。

パートナーは、うまく戦うことによって、必殺技を出すことができる。必殺技によって、すべての敵にダメージを与え、味方のHPを回復する。

必殺技は、必殺技スターを必要な数だけ獲得することで出せるようになる。必殺技が出せる状態になると下画面の右上にバッジが表示されるので、これをタッチすると、必殺技が発動する。

必殺技スターを獲得する方法は、パートナーによって異なる。基本的には、まず敵のいる方に十字キーを入れて「コンボマップ」を表示させ、そこで示される選択肢(大抵は3つ)の中から適当なものを選び、その通りに十字キーを押していく。良い選択をしていくと、スターを獲得できる。

上画面でのバトルは、オートプレイモードにより、自動操作にすることもできる。

光球

バトルでは、下の画面の主人公と上の画面のパートナーのどちらかがコンボを決める(コンボフィニッシュ)と、緑色の光球が発生し、それをもう一方に渡す。光球を渡された方がすばやくコンボフィニッシュを決めると、再び光球を返す(リターンする)。光球のリターンを繰り返す(ラリーする)ことで、バッジの威力が増していく。

BPとバッジの進化

バッジにはレベルがあり、レベルを上げるためには、BP(バッジポイント)を獲得する必要がある。BPを獲得できるのは装備しているバッジだけ。BPを得る方法は、3つある。一番ノーマルなのは、敵との戦闘に勝ったときにもらえるBP。それ以外に、ゲームを中断していた時間(前回ゲームをやめてから再び始めるまでの時間)に応じて得られるBPと、すれ違い通信で得られるBPがある。

バッジのレベルが最高値に達すると、マスターバッジとなり、それ以上はBPを獲得できなくなる。

レベルが最高値に達すると、条件によっては、バッジが進化して、別のバッジになる場合がある。進化する条件は、バッジによって異なり、秘密になっている。(3種類のBPに関係している場合がほとんどのようだが。)

難易度の変更

難易度は、いつでも自由に変更できる。難易度には、EASY、NORMAL、HARD、ULTIMATEの4つあるが、始めはNORMALだけで、徐々に増える。選択した難易度によって、敵の落とすアイテムの種類も変わる(一度落としたアイテムは、ノイズレポートで確認できる)。

バトルに負けた時も、EASYでリトライすることができる。

また、主人公のHPを減らしてバトルすることもできる。よりHPが少ない状態でバトルすると、敵がバッジを落とす確率(ドロップレート)が増える。

アイテムのアビリティ

装備できるアイテムには、通常の機能(攻撃力、防御力、HPを増減させる)以外に、「アビリティ」と呼ばれる隠された能力がある。アビリティは、ショップの店員から教えてもらわないと、発揮されない。ショップでアイテムを選択するとアビリティを教えてもらえることがある。また、アイテムをもってショップを訪れると教えてもらえる場合もある。

フレンドシップゲージ

ショップで買い物をすると、店員との親交が深まる。その度合いは、「フレンドシップゲージ」(FSG)でパーセントで表される。フレンドシップゲージが高まると、購入できる商品が増えたり、教えてもらえるアビリティの数が増えたりする。また、ショップに入った時、出る時の挨拶も変わる。

クエストアイテム

ショップには、お金で買うことができず、指定されたアイテムと交換でしか買うことのできないアイテム(クエストアイテム)が存在することがある。一つのアイテムと交換するものもあれば、複数のアイテムをそろえなければならないものもある。

フード

主人公とパートナーは食べ物を食べることができる。空腹具合はブロックで表され、最大で24ブロック空いている。食べ物にはそれぞれ消費ブロックが決められており、食べるとそれだけブロックが埋められる。1回食べると、食べたものをすべて消化するまで食べることができない。1回バトルすると、1ブロック分消化する。すべて消化したとしても、24ブロック使ってしまったならば、リアルタイムで1日経つまで食べることができなくなる。

食べ物を食べることで、HP、攻撃力、防御力、シンクロ率が上昇する。

主人公のレベル

バトルに勝利することで、経験値がもらえ、主人公のレベルが上がる。主人公のレベルが上がると、HPが増えるが、攻撃力や防御力はあがらない。攻撃力や防御力はアイテムを装備したり、食べ物を食べることで上昇させる。

ブランドランキング

アイテムやバッジには何種類かの「ブランド」が存在する(ノーブランドのものもある)。また、エリアごとに、そのエリアではどのブランドが流行しているかを示す「ブランドランキング」が存在している。ランキング1位のブランドのバッジは攻撃力が2倍になり、2位は1.5倍、3位は1.2番になる。逆に最下位のブランドのバッジは、攻撃力が半分になる。

また、ブランドランキングでアイテムの値段も変わる。

ブランドランキングは操作することができ、ランキングを上げたいバッジや装備をしてバトルすると、ランキングがあがる。

サイキックインプリンティング

忘れごとをしてしまったり、悩んでいる人に、それを解決するための特定の言葉を刷り込んで、行動を促すシステムが、サイキックインプリンティングである。言葉を刷り込むべき相手が見つかったら、サイキックスキャニングを使って、刷り込むべき言葉を探し、見つかったならば、サイキックインプリンティングを行う。正しいキーワード以外の言葉を刷り込むと、得する場合もある。

ただし、刷り込むことのできるキーワードは少ない。

マーブルスラッシュ

「マーブルスラッシュ」というミニゲームが登場する。バッジをおはじきのようにぶつけあい、テーブルの上から落とすというもの。

ゲームクリア後

ゲームをクリアすると、好きなチャプターを選択してプレイすることができるようになる。また、チャプターごとに示された条件をクリアすることで、ストーリーの核心が書かれた「シークレットリポート」を読めるようになる。

また、本編とはまったく別のストーリー「アナザーデイ」をプレイできるようになる。

感想

戦闘について

このゲームの最大の特徴は、DS独自の機能(2画面、タッチパネル)をフルに使用した戦闘にあるだろう。

2画面同時の戦闘は、聞いただけで「そんな無茶な」という感じだが、実際やってみると、やはりかなり難しい。私の場合、上画面の操作は、十字キーの左右のどちらかを連打するのが精一杯で、下画面に集中しすぎると、敵がいない方向のキーを連打していたということも少なくない。

タッチパネルでの戦闘も、バッジによっては、難しい。個人的には、スラッシュにより攻撃をするバッジは分かりやすくて使いやすかったが、敵をプッシュするバッジや、敵を連打するバッジはなかなか発動せず、ほとんど使い物にならなかった。敵をタッチしたつもりが空間をタッチしたことになったり、主人公を移動させるために主人公をドラッグしたつもりが空間をドラッグしたことになってしまったりして、思うように操作できないことがしょっちゅうあり、いらいらさせられた。

さらに、装備するバッジの入れ替えが激しいため、今装備しているバッジを使うためにはどのようにしたらいいのかすぐに忘れてしまう。戦闘中でもバッジの発動方法を簡単に確認できる方法があったらよかったのではないだろうか。

このように戦闘には問題も多いが、個人的にはかなり楽しめた。まず、バッジのレベルを上げ、バッジをマスターするという楽しみがある。マスターしたバッジは装備から外し、新しいバッジを使おうとするため、戦闘が単調にならない。

私は結局、2画面同時の戦闘も、タッチパネルでの戦闘も、思ったように操作できないままであったが、うまい人ならば、完璧に操作できるのかもしれない。そこまで極めることができたら、かなり気持ちいいだろう。このゲームは初心者にも優しく、難易度を変えられたり、上画面をオートプレイにすることができる。一方、一見「そんな無茶な」という高いハードルが用意されており、ゲーマーの意地やプライドを刺激する。そのあたりのゲームのつくりのうまさには、感心させられる。

ストーリーについて

ストーリーは、自分と違った考えを持つ人たちを理解し、尊重することの大切さ、あるいは、友達や信頼することの大切さが主題になっている(のだろう)。このような正論を吐かれると、普通はかなり臭かったり、説教じみた内容になってしまうのだが、このゲームにはそのようないやらしさを感じなかった。はじめ主人公は他人との係わり合いを極度に嫌っているのだが、様々な出来事を経験して、徐々に変化していく。その過程が自然なのだろう。

また、死神のゲームとは何か、パートナーの正体は誰かなど、話を引っ張る謎も欠かない。

ただ、最後はちょっと歯切れが悪い終わり方をする。ラスボスの後にもう一戦あるかと思ったのだが...。

その他

このゲームの売りの一つはサイキックスキャニングシステムにより他人の思考が読めるという点にあるが、これは期待していたものとは違い、残念だった。ゲームの進行上、イベント的に必要となる以外は、これといった意味、使い道が無かった。例えば、これとインプリンティングを組み合わせて、大量の言葉をキーワードとして集め、いろいろな人に刷り込むことができ、誰に何を刷り込んだかによって様々な状況が変化するようなことがあったら、面白いと思うのだが。

マーブルスラッシュは、個人的にはその面白さが分からず、正直楽しめなかった。

その他にもこのゲームには店員との親交度や、食べ物などの独自のシステムがあり、楽しめた。私はかなり気が小さいので、親交度の低い店員から「ひやかし、ちょーうざい」みたいなことを言われる(心の声か)のがかなり辛かったが(そのために無理して買ったことも...)。

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