極限脱出 9時間9人9の扉

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こんな人にお勧め

  • 凝ったストーリーを楽しみたい人。
  • 難易度が低いため、アドベンチャーゲームの初心者や、苦手な人でも多分大丈夫。逆に上級者には簡単すぎるため、謎解きに期待すると裏切られるかも。
  • 残忍な表現も出てくるため、そのようなものが嫌いな人には向かないだろう。

特徴

  • 基本的には、密室脱出アドベンチャーゲーム。
  • 9時間後に沈没するという船に閉じ込められた9人が、「ノナリーゲーム」と呼ばれる生死をかけたゲームに挑む。
  • ストーリーがかなり良くできており、奥が深い。
  • ストーリーでは9時間以内に脱出しなければならないことになっているが、ゲームには時間制限が一切ない。
  • ノベルパートと脱出パートに分かれる。ノベルパートでは、ストーリーを読み進める。脱出パートでは、普通のアドベンチャーゲームのように謎を解いて密室から脱出する。
  • 脱出パートは、短い脱出アドベンチャーという感じで、16種類ある。一回のプレイで3回ほどの脱出パートがあるが、それぞれは独立している。
  • 脱出パートの難易度は低く、ヒントが豊富で、分かりにくい点や、意地悪な点がない。
  • マルチエンディングで、6種類のエンディングがある。その内3つがバッドエンドで、残りはハッピーエンドとそれにかかわるエンディングのため、マルチエンディングとしてはエンディングの種類が少ないといってよいだろう。
  • ハッピーエンドは1つしかなく、ハッピーエンドを見るには何周かプレイしなければならない。
  • 2周目以降はメッセージのスキップができるが、脱出パートのスキップはできない。
  • バッドエンドはかなり嫌な終わり方をするが、ハッピーエンドは感動的。
  • ハッピーエンドを見ることがゲームの目的で、それを達成してしまうと特に他にやることはなくなってしまう。
  • ストーリーにはオカルト的な要素がある。

概要

9時間後に沈没するという船に閉じ込められた9人が、「ノナリーゲーム」と呼ばれる生死をかけたゲームに挑むアドベンチャーゲーム。

システム、操作

ゲームは脱出パートとノベルパートに分かれる。脱出パートでは通常のアドベンチャーゲームのような謎解きを行い、密室からの脱出を図る。ノベルパートではストーリーを読み進める。また、選択肢を選ぶ場面もある。ノベルパートの合間に脱出パートが挿入される形でゲームが進行する。

脱出パート

脱出パートはまさに脱出アドベンチャーゲームという感じで、仕掛けられた謎を解いて密室から脱出することが目的。

脱出パートでは、タッチパネルをタッチすることでいろいろな場所を調べることができる。移動もタッチパネルに表示される矢印をタッチして行う。

アイテムを持った状態で気になるところをタッチすると、その場所にアイテムを使用することができる。アイテムを使えない場所をタッチしても、普通にその場所を調べたことになる。

2つのアイテムを組み合わせて別のアイテムを作り出すことができる。

アイテムを調べることもできるが、この時ヒントをもらえる程度で、クリアに必要な重要なことが起こるということはなかった。またアイテムは3Dで表示され、回転して色々な角度から見ることができるが、ただ回転できるというだけで、ゲームではほとんど意味がなかった。

ミニゲームのようなものをクリアしなければならない場面もある。

脱出パートでも選択を迫られる場面がある。

それぞれの脱出パートはほぼ独立しており、アイテムを次の脱出パートに引き継ぐということはない。

一度プレイした脱出パートは、スタートメニューから単独でプレイすることができる。

ノベルパート

ノベルパートは基本的にストーリーを読み進めるパートであるが、ゲームとして重要なのは、どの扉を選択するか(どのルートを通るか)決定する部分である。扉を選択しなければならない場面は3か所あるが、どの扉を選ぶかによってストーリーとエンディングがほぼ決まる。

ノベルパートでは方向キーの上で前のメッセージを読むことができる。また、方向キーの下でメニューを表示し、セーブ等を行うことができる。さらに、方向キーの右で1度読んだことのある文章をスキップすることができる。

感想

良く練られたストーリー

このゲームは、とにかくストーリーがよくできている。

ノナリーゲームとは何か?なぜこの9人が集められ、それぞれ何者なのか?首謀者の「ゼロ」は誰なのか?など数々の謎が絡みあい、さらに新たな謎を生み出していくストーリーには自然と引き込まれてしまった。また、数字を巧みに使ったストーリーやトリックが非常に良くできており、その巧妙さに感動させられた。これだけのストーリーを作り上げるのは並大抵のことではないだろう。

このように読み物としては素晴らしかったのだが、肝心の謎解きアドベンチャーゲームとしては、このよくできたストーリーを生かし切れていないように思えた。特にゲームの終盤は「なるほど」と感心させられる種明かしが続出するのだが、これらの推理をプレーヤーが行うことなく、ほぼすべて自動的に行われてしまうのは残念だった。確かにゲームの最後の最後で推理を誤ってバッドエンドとなってしまうのは腹が立つし、推理の前でセーブをしておき、失敗したらリセットをすればよいと考えれば、自分で推理する意味もあまり無いのかもしれない。しかしそれでも、自分で推理して問題を解決したという充実感を持ってハッピーエンドを迎えられるような工夫がもう少しあっても良かったのではないだろうか。

初心者に優しい脱出パート

脱出パートの謎解きは、意地悪なところが一切なく、素直で、プレーヤーに優しいという印象を持った。意地の悪いアドベンチャーゲームでは、重要なアイテムがなかなか見つけにくいところにあったり、順番を間違えると手詰まりになったり、ちょっとした失敗でゲームオーバーになったりといった、簡単にクリアさせないためだけに仕掛けられた邪魔くさい障壁が用意されていることがあるが、このゲームの脱出パートではそのようなことがない。必要なアイテムは普通に探せば見つかるし、ヒントも豊富で、初心者でもストレスなく楽しめるだろう。

このゲームでは脱出パートが幾つかに分かれており、それぞれは独立しているが、この点もゲームの難易度を下げる一因になっている。通常のアドベンチャーゲームであれば、昔のことを覚えていなければならなかったり、前に行った場所に何回も行かなければならなかったりするが、このゲームは単独の短い脱出ゲームを複数回プレイするといった感じなので、前の脱出パートのことを覚えている必要がない。

個人的にはこのような純粋に謎解きゲームを初心者でも楽しめるようにした工夫には好感が持てたが、一方でこれといって迷う箇所が無く、サクサクと進めすぎてしまうため、骨のあるアドベンチャーゲームを求める上級者は物足りなく感じてしまうだろうと危惧した。何らかの隠し要素や、やりこみ要素が多少あっても良かったのではないだろうか。

緊迫感は今一つ

ストーリーは9時間以内に脱出しなければならないことになっているが、ゲームとしては時間制限は一切無く、緊迫感はなかった。また、ストーリー的には命がかかっているというかなりシビアな状況なのだが、脱出パートで行われる会話はかなり砕けたもので、緊張感が全く無かった。

ストーリーの設定を生かすためにも、緊迫感を出す工夫があっても良かったのではないだろうか。例えば、ゲームの難易度が低いため、本当に緊迫した場面では時間制限のようなものがあっても良かったかもしれない。

突然の予告編に驚く

ゲームを始めて1周目、2周目はバッドエンドだった。3周目になってようやくいい感じで物語が進み、「これは間違いなくハッピーエンドになる」と確信していたら、エンディングが近づいて盛り上がってきたところで、突然映画の予告編のようなムービーが流れ、「To be continued」と表示され、ゲームが終わってしまった。意味がさっぱり分からず呆然としてしまったが、これは別のエンディングを見ないとこれから先には進めないということだったらしい。脱出パートではあれだけ親切なのに、なぜこの大事なところでこんなに分かりにくい言い方をするのか不思議だ。

このようにハッピーエンドを見るためには何周かプレイしなければならない。2周目からはメッセージを飛ばせるが、その速度は決して早くないため結構な時間ボタンを押しっぱなしにしなければならない。また、脱出パートはスキップできないため、ある程度のショートカットは可能であっても、同じ脱出パートを何回もプレイしなければならない。マルチエンディングのアドベンチャーゲームが好きな人ならばこのような作業は慣れており、苦にならないかもしれないが、そうでなければ、退屈でしかないだろう。ボタンを押しっぱなしにしなくてもメッセージをスキップできたり、脱出パートを大幅にショートカットできるような工夫があっても良かったのではないだろうか。

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