サクラノート 〜いまにつながるみらい〜

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こんな人にお勧め

  • ゲーム初心者。「難しいゲームは嫌」という方。
  • 初心者向けのぬるいゲームは嫌いと言う人には向かないかも。

特徴

  • 2D見下ろし型RPGのような操作性のアドベンチャーゲーム。
  • 小学5年生の男の子が主人公。転校生の女の子と一緒に街に出没する妖怪を退治し、桜を救うというストーリー。
  • 十字キーで移動し、タッチペンは使わない。
  • 会話やイベントなどで「ナミダ」を手に入れることがある。
  • ボス戦は、簡単なアクションゲーム。
  • 全4章。
  • ペットの猫や犬視点のエピソードを見ることができる。
  • アイテム(だいじなもの)や「新しい経験」をそろえる楽しみもある。
  • ストーリーを読むだけだあれば、クリア時間は短い。

概要

小学5年生の男の子が、転校生の女の子と一緒に、いつまでも咲き続ける桜の気をすって動き出す妖怪と戦うというストーリーのアドベンチャーゲーム。主人公視点以外に、ペットの猫、犬視点のエピソードもある。

システム、操作

2D見下ろし型RPGのようなシステムのアドベンチャーゲーム。会話や物を調べる時にボタンを押す必要は無く、近づくだけで勝手にやってくれる。移動は十字キーで行い、タッチパネルは使わない。

物語は全部で4章まである。

ナミダ

主人公が何かをすると、ナミダをもらえることがある。ナミダは1つの章で最大1000まで集めることができる。

ナミダを必要数以上集めていないと、犬や猫のエピソードや、1つの章をクリアすると見られるようになるキャラクター大図鑑や、主人公のお父さんの独り言、さらにはイラストギャラリーなどの特典を見ることができない。

新しい経験

主人公の行動により何らかの条件を達成すると、「新しい経験」がクリアされる。新しい経験は1つの章に16ある。それらが4つずつ4つのグループに分かれており、1つのグループすべての経験をクリアすると、ステータス(体力、攻撃力、すばやさ、足の速さ)のどれかが1つ増える。

行末システム

選択肢が表示されることがある。選択肢は常に2択で、AボタンとBボタンで選択する。Aボタンはポジティブで、Bボタンはネガティブな選択肢となる。選択によって得られる涙の量が変化する。

バトル

ボスとの戦闘は、アクションゲームになる。戦闘では、Aボタンで攻撃できる。Bボタンで防御できるが、その間「BOSS NAMIDA」を消費し、戦闘終了後にもらえる涙の量が減る。

攻撃は敵に接近しないと当たらないので、基本的にはヒットアンドアウェーで倒す。

犬や猫のエピソード

主人公の飼っている猫や、ヒロインの飼っている犬の視点のエピソードを見ることができる。これらのエピソードはメインの物語が進むにつれ自動で追加されていく。最終的には1つの章につきそれぞれ8話程度追加される。1つ1つのエピソードはかなり短く、そのほとんどはプレーヤーが動かすことができず、メッセージを送るだけである。

感想

小学5年生の男の子が主人公のメインのストーリーは「少年の成長を描いた」といった常套句がぴったり当てはまるような、まるで子供向けの映画という内容だった。決して多くはなかったが、主人公に感情移入出来る場面もあり、子供の頃の純粋な気持ちを思い出すことができた。ものすごく感動するとか、思わず涙が出るということはないのだが、最後には爽やかな、淡い思いが胸に残った。

ストーリー自体はあまり起伏がないし、ゲームとしても単調だったため、正直なところ、プレイ中は眠気を抑えられなかった。しかしその中でも、サブエピソードの猫と犬のエピソードは楽しめた。例えばメインのエピソードと同じ場面をペットの視点で見ると、以前はわからなかった(あるいは間違って解釈していた)ペットの会話や思いが判明する。また、メインのエピソードでは分からないバックグラウンドが盛り込まれており、主人公の両親の思いなどを知ることができる。しかも、猫と犬それぞれが愛する人たちを守るため大活躍する姿は感動的だ。

私個人の意見としては、この猫と犬視点のエピソードがこのゲームの核といっても言い過ぎではないと思う。

涙集めは超初心者には難しい?

その猫と犬のエピソードも、涙を集めないと見ることができない。これらのエピソードをすべて見ることができる位の涙は、普通に集めれば集まるとは思うのだが、もしかしたら初心者の人には難しいかもしれない。このゲームは親切に次にどこへ行けばよいのかをマップ上にマークを付けて教えてくれるのだが、素直にこの通りに行動してしまうと、あまり涙が集まらない。余計な寄り道をしないとサブイベントが発生しないので、涙を集めにくくなってしまう。

涙が集まりやすいとゲームにならないかもしれないが、猫と犬のエピソードを見ないとこのゲームをプレイする意味が無いし、そもそもこのゲーム自体が初心者を対象としたゲームだと思うので、せめて「寄り道もした方がいいよ」程度のアドバイスはあっても良かったのではないだろうか。

自動で始まる会話

わざわざ書くことでもないが、個人的に面白いと思ったのは、人に近づくと勝手に会話が始まるシステムだ。会話の内容が2ページに渡る場合はAボタンを押さなければならないが、そうでなければ、人に近づくと噴出しでメッセージが表示され、遠ざかると噴出しが自動で消える。また、二人に近づくと、二人同時に噴出しが表示されることもある。いちいちAボタンで会話を開始し、またAボタンを押して会話を終わらせる必要のないこのシステムはプレイヤーの操作の手間を省いてくれるもので、とても親切だ。もっと他のゲームにも普及してほしいと思ってしまった。

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