アパシー 鳴神学園都市伝説探偵局 †
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特徴 †
概要 †紫の右目を持つ賽臥隆恭が巻き込まれる不思議な眼にまつわる話を中心に、鳴神学園で起こる不思議なストーリーが全21話収録された、サウンドノベル形式のゲーム。 システム、操作 †基本的なシステムは、サウンドノベルといっていいだろう。上画面には現在いる場所の風景と、話している人がいれば、左側にその人のイラストが表示され、それをバックに、文章が縦書きで表示される。 下画面には、中央に次の文章を表示するためのボタンがあり、右上に前の文章を表示するためのログボタン、右下にはセーブ、オプション変更、タイトル画面に戻るを行うためのメニューボタンがある。 次の文章を表示するにはAボタンを、ログを表示するにはRボタンを、メニューを表示するにはStartボタンを使うこともできる。さらに、Yボタンを押すことで、文章を飛ばす(ディレイをなくす)ことが出来る。 物語の途中で選択肢が表示されることがあり、選択によってストーリーが変化する。また、何回かプレイすることにより、選択肢が増えることがある。 章は、隠しシナリオ4話を含めると、21章ある。一回のプレイで最小4章、最大7章読むことが出来るが、どの章を通るかは、それまでの行動によって変わってくる。隠しシナリオは単独で読むストーリーであり、条件を満たすことで出現する。 章がどのように分岐しており、どの章を読んで、どの章を読んでいないかは、「章選択」画面で分かる。章選択画面で章を選択すると、その章からゲームを開始することが出来る。 ゲーム内では、謎解きなどを行う場面もある。第1章では、文章内の該当箇所に線を引いて指摘する問題がある。その他の章でも、時間制限内にタッチパネルをこすったり、該当箇所をタッチしたりなどのミニゲーム的なものがある。 感想 †ARC SYSTEM WORKSはそれなりに名のある会社だと思うのだが、そのような会社から発売されたゲームとはとても思えないほど作りが荒い*1。まず驚かされたのは、タッチパネルに表示されるボタンをまともに押すことが出来ない点だ。一回のタッチで普通に反応することもあるが、それと同じ位の頻度(それ以上かもしれない)で、一回のタッチでボタンが押された状態のグラフィックになり、もう一回タッチしないとボタンが押されたことにならないことがある。しかもこれがすべてのボタンで起こる。このゲームはボタンを押して進めるゲームのため、ボタンを押す頻度はものすごく多いが、このようなゲームでボタンをまともに押せないというのは、全く信じがたい。 この仕様を我慢したとして、次の驚きが待っていた。第1章の謎解きは相手の嘘をみぬくというもので、面白そうな雰囲気があった。しかしあまりに説明が足りないため、謎解きの方法が分かりにくく、何をどうしたらいいのか理解できなかった。文章の該当箇所に線を引くことで解答するのだが、線を引いて「OK」とすると、その文章は二度と表示されなくなり、後で線を引く箇所を変更することができなくなる。しかも、文字の下にきっちり線を引くことが出来ないし、全然違うところに線がひかれてしまうこともある。ほとんどの人は、ここで挫折してしまうのではないだろうか。 第4章でもひどい間違いがあり、問題のヒントになる証言と、その証言を要約して繰り返す主人公の言葉が異なる場面があった。 これら以外に、日本語がおかしい(誤字等)、改行がおかしくなるところがある、章選択画面やマップをタッチペンでまともに移動させることができないなど挙げれば切が無く、本当にデバッグを行ったのだろうかと思わせるほど、問題が多い。このような仕様や、グラフィックの地味さなどが相成って、まるで素人が作ったゲームと思えるようなチープさが漂っている(最近は素人の作ったゲームでも驚くほど良くできたものが多いため、適切な言い方ではないかもしれないが)。 とは言うものの、ストーリーは面白く、はまる人はどっぷりはまれるだろう。全体的なストーリーは、ゲームを完全にクリアしたとしても、まるで物語のプロローグのように、これから本編が始まりそうという雰囲気を残して終わってしまう。しかし原作者のブログによると、この話はこれで完結しており、続編の予定もないという。 贔屓目で見れば、ストーリーが中途半端に終わると感じてしまう点や、先に指摘したチープさもこのゲームの不思議な世界観を表現するものとして適切であるといえるかもしれない。しかし、このような言い訳が通用しにくいほど問題が多い。既に過ぎつつある都市伝説ブームに遅れまいとして急いだ結果このような不具合の多いゲームになってしまったとすれば、ストーリーがよいだけに、なんとももったいない。 ヒント †
攻略 †リンク †
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