オーバーロード 魔王サマ復活ノ時

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こんな人にお勧め

  • グラフィック、ストーリー、雰囲気などがいかにも洋ゲーという感じなので、洋ゲーが好きな人にお勧め。
  • 残忍なゲームが嫌いな人には向かない。

特徴

  • 主人公のオーバーロードは「ミニオン」と呼ばれる手下を引き連れており、ミニオンに命令れば、敵への攻撃、破壊活動、アイテムを拾ってくる、物を動かすなどを勝手にやってくれる。
  • ミニオンははじめは5匹だが、最終的には、何十匹も(最大99匹?)引き連れることができる。
  • ミニオンには4種類あり、それぞれ特徴がある。どの種類のミニオンをどのように使うかといった戦略が勝敗の鍵となる。
  • ミニオン1匹1匹が独自の装備をしており、見た目も変わる(多分ブラウンミニオンだけだと思うが)。
  • オーバーロード自ら攻撃したり、魔法を使うこともできる。
  • 悪いことをすると、「堕落度」が上がる。良いことをすると、「堕落度」が下がる。堕落度によってオーバーロードの姿や、使える最強魔法、エンディングなどが変わる。
  • 選択を迫られる場面が何回かある。堕落度が変化する場合がほとんどで、ストーリーが大きく変わることは無いようだ。
  • 中盤は複数の場所に行けるため、自由度がある分、どこに行ったらいいのか分からなくなるときがある。
  • マップが表示されないため、道に迷いやすい。
  • 難易度は中程度。
  • 15歳以上対象のゲームであるが、それ以上に残忍なゲームに思える。すべての実績を解除するにはかなりの数の村人を殺す必要がある。

概要

主人公は、復活した魔王「オーバーロード」。忠実なしもべの子鬼「ミニオン」を引き連れ、堕落したかつての英雄たちを退治する。

システム、操作

ミニオンの種類

ミニオンには4種類ある。ブラウンははじめから使える部族で、万能の戦士タイプ。グリーンは毒に強く、毒霧を消すことができる。ガードマーカーでじっとしていると姿が消え、敵が近づくと飛び掛って攻撃する。レッドは火に強く、火を消せる。防御力は低いが、離れた場所から火の玉を飛ばして敵を攻撃できる。ブルーは唯一水に入れる部族。魔法攻撃でしかダメージを与えられない敵を攻撃できるのもブルーだけ。死んだミニオンを生き返らせることもできる。

ミニオンの誕生と召喚

ミニオンは「ライフフォース」を拾うことで誕生する。ライフホースは敵や羊などを倒したときに手に入れることができる。ライフフォースはミニオンの種類により異なる色をしている。

誕生したミニオンは「スポーンピット」と呼ばれる巣に待機している。巣からミニオンを召喚するには、各所に点在する「ミニオンゲート」を使う。ミニオンゲートは召喚するミニオンの種類によって異なる。

ミニオンの操作

ミニオンはオーバーロードの後ろをぞろぞろと付いてくる。

RTボタンを押すと、オーバーロードの向いている方向にミニオンが走っていき、敵がいれば攻撃し、破壊できるものがあれば破壊し、拾えるものがあれば拾うなどを勝手にやってくれる。Bボタンでミニオンを呼び戻せる。Rスティックでミニオン全員を直接動かすこともできる。

特定の種族にだけ命令を出したいのであれば、RBボタンを押しながらABXYボタンで種族を選択しておく。

敵の攻撃や、物の破壊、アイテムを拾うことはオーバーロードでもできるが、ミニオンが何匹か集まらないと運べないものや、動かせないものもある。また、ミニオンしか入れない狭い場所もある。さらに、火を消したり、毒霧を消すのにもミニオンの力が必要になる。ミニオンが身に着ける武器や防具はミニオンしか拾えない。

ガードマーカー

Yボタンでガードマーカーを設置しておけば、その場所にミニオンが集結する。例えば、敵のこれない高い位置に設置したガードマーカーにレッドミニオンを集結させておけば、敵に火の玉を降らせることができる。また、ブルーを少し離れた場所に集結させておけば、戦闘で倒れたミニオンをブルーが救出し、ガードマーカーまで連れて行き、生き返らせてくれる。グリーンをガードマーカーに集結させ、その位置に敵をおびき寄せ、背後からグリーンに攻撃させるという作戦も取れる。

祭壇や武具のアップグレード

ライフの祭壇、マナの祭壇でオーバーロードのライフとマナを回復できる。回復するには、生贄として祭壇にミニオンを送り込む。

オーバーロードの身に着ける武器や防具をアップグレード(強化)するのにもミニオンを使う。ミニオンを犠牲にすることにより武具を強化できる。犠牲にするミニオンの種類により、強化される効果が異なる。

感想

姿形がかなり不気味なミニオンだが、重そうな荷物をみんなで運んだり、アイテムを拾って持ってきたりする姿を見ていると、けなげでかわいらしく思えてくる。ブラウンミニオンだけだとは思うが、1匹1匹が別の武器や防具を付けている姿も見ていて楽しい。とても武具になりそうに無いカボチャやゾンビの手などをうれしそうに拾って得意げに身につけている様も愉快で、個々のミニオンに愛着がわいてくる。

様々な種類のミニオンをどのように配置すればより有利に戦えるかといった戦略を練るのも楽しい。また、その場にある爆弾や、卵を追いかけてくる鳥などを有効に使うことにより、より楽に敵を倒せるという場面も多くあり、いろいろ考える楽しみがある。

ただ、ミニオンを思ったように行動させるのがかなり難しいということにはイライラさせられる。いくらミニオンを送り込んでも壺を割らなかったり、アイテムを拾ってこなかったりということがしょっちゅうあった。ミニオンがすでに身につけている防具より劣る防具は拾わないのだろうということは想像できるが、例えばいくら送り込んでも拾わなかった防具をレッドだけ選んでその場所に移動させれば拾ってくるというケースが何回もあった。また、ミニオンがどっかに行ってしまい戻ってこなくなるということも何回もあった(特に荷物をタワーゲートまで運んだ後、帰ってきてくれない)。ミニオンがもう少し賢く、かつ、個別の操作が楽にできればもっと楽しめたと思うのだが。

このゲームではオーバーロードが攻撃することもでき、かなり強いのだが、個人的には、ミニオンだけが攻撃できるという風にした方が戦略のたてがいがあり、より面白かったのではないかと思う。実際私の場合、ボス戦で早々にミニオンが全滅し、オーバーロード一人で敵を倒したということがあったが、そうなってしまうと、むしろミニオンは邪魔で面倒なだけだと思えてしまう。

正直私は残忍なゲームが好きではないので、このゲームの残忍な部分には抵抗を感じた。魔王とはいえ、悪いことをせずに、良いことをし続けることもできる。しかし、それでも羊を殺したり、ミニオンを生贄にささげることは避けられない(かたくなにそうしないこともできるかもしれないが)。

私は「ピクミン」というゲームをプレイしたことが無いため、あくまで聞いた話でしかないのだが、どうやらこのゲームは「ピクミン」に非常に似ているらしい。ピクミンを悪にしたのが、このゲームというのだ。しかもピクミンでは主人公が攻撃できないらしい。このゲームに対する私の不満を解消していくと、ピクミンになってしまうような気もする。もしかするとこのゲームはピクミンを意識して作られており、ピクミンとの違いを出すためにあえて私が不満と感じてしまうようなアレンジを加えたのかもしれない。もしそうだとすれば、このようなアレンジもありといえるだろう。

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