Fable The Journey †
動画 †みんなの評価 †このゲームをやったことのある方は、以下の評価にご協力をお願いします。 こんな人にお勧め †
特徴 †
概要 †アルビオンに現れた腐の帝王を倒すため、馬車で旅をし、魔法で敵と戦う、Kinect専用ゲーム。 システム、操作 †メインのストーリーモードは、大きく分けて、馬を走らせて移動するパートと、魔法を使って敵と戦うパートの2つからなる。 馬の操作 †馬を走らせる場面では、プレイヤーは左右の手に手綱を握った状態であり、手を動かす(手綱を動かす)ことで、馬を操作する。 画面は、馬の後ろに乗った主人公からの1人称視点で、左右の手綱が見えている状態。 手綱を1度打つとゆっくり(トロットで)歩き出す。さらにもう1度手綱を打つと走り出す(ギャロップ)。 スピードを落とす時は、両手を胸の位置に引く。止めるには、両手を上にあげる。 ギャロップの状態で手綱を打つと、最高速のスプリントの状態になる。スプリントの状態は短時間しか持続せず、何もしないとギャロップに戻る。スプリントを持続するために手綱を打ち続けると、スタミナを消耗する。スタミナがなくなってから手綱を打つと、馬がダメージを受ける。スタミナは、スプリントをやめると回復する。 馬を右に曲げるには、右手を引いて、左手を前に出す。左に曲がるときは、逆にする。 道にはオーブが落ちており、オーブの上を通過するとこで経験値を得ることができる。オーブには3種類あり、緑のオーブは通過すれば拾うことができるが、青のオーブはトロットで、赤のオーブはスプリントで通過しないと拾うことができない。 道は2つに分岐している箇所があるものの、基本的には1本道。前に進むことしかできない。 障害物にぶつかったり、悪路をギャロップ以上で走ったりすると、ダメージを受ける。ヒットポイントがなくなると、ゲームオーバー。休憩所で馬の傷を治癒すると、ヒットポイントが回復する。崖から転落すると、即ゲームオーバー。 戦闘での操作 †戦闘では、何種類かの魔法を駆使して、次々と現れる敵を倒す。 画面は、主人公の1人称視点。視線の向きは変更できず、移動も、基本的には、自由に移動できない(左右に移動できる場合もある)。ある場所での戦闘が終わると、次の場所に自動的に移動するというように、進められる。 最も基本的な攻撃魔法であるライトニングは、右手を肩の位置に引いてから、目標に向かって突き出すと発射できる。ライトニングはウィルパワーを消費し、ウィルパワーがなくなると威力が極端に弱まる。ライトニングを使わないと、ウィルパワーは自然に回復する。 プッシュは物体を押す魔法で、攻撃力はない。左手でライトニングと同じ動作をすることで出すことができる。プッシュで物体を捉えると鎖のような線で繋がれるが、この状態で手を動かすとドラッグとなり、物体を動かすことができる。 ファイアボールは火の玉をぶつける魔法で、着弾点の周囲にいる複数の敵にダメージを与えられる。ライトニングと同じように右手を引いてから、手を左右に何回か振るとファイアボールとなり、ライトニングと同じように放つことができる。 シャードは槍のような魔法で、右手を肩の上で後ろに引いてチャージしてから前に投げると発動する。 フラッシュの魔法を覚えると、プッシュの動作でフラッシュを発動できる。フラッシュを放つとマグマを除去することができ、これはマグマに覆われて攻撃が効かない敵に対して必要である。 防御の魔法としては、ブロックがある。敵が攻撃してきて赤いマークが表示された時にブロックを出すと、敵の攻撃を防ぐことができる。また、敵が投げてきたものをブロックで跳ね返して、敵にダメージを与えることもできる。ブロックするには、左手を右肩に置く。 ライトニング、ファイアボール、シャードではターンという技が使え、魔法を放った後で手を動かすことで方向を変えることができる。 ライトニング、プッシュ、ブロックは初めから使えるが、ファイアボール、シャード、フラッシュはゲームが進行すると覚えるようになる。 戦闘中、左右に移動できる場合もある。左右に移動するには、移動したい方向に体を傾ける。 戦闘は、ヒットポイントがなくなると、ゲームオーバーになる。ヒットポイントはダメージを受けないと自動的に回復する。 アップグレード †オーブを拾ったり、戦闘で敵を倒したりすると、経験値を得る。経験値が溜まると、アップグレードできるようになる。アップグレードすると、ヒットポイントが増えたり、魔法や馬が強化されたりする。どのようにアップグレードするかは、提示される2者から選択できる。 アーケードモード †メインのゲームでの戦闘は、アーケードモードでその場面だけを遊ぶことができる。 アーケードモードは得点制で、得点を競うことができる。また、カカシが隠されており、見つけて壊す楽しみもある。 感想 †両手で魔法を操る快感 †このゲームの中心は、基本的には、画面に次々と現れる敵を倒すという、昔ながらのシューティングゲームである。ただ大きく異なるのは、Kinectであることの他に、左右の手で別々の攻撃を同時に出せるという点だ。このことによって、例えば、近づいてくる敵を左手のプッシュで後退させ、さらに上に放り投げるなどして動きを止めておき、その間に右手でより強力なファイアボールやシャードの魔法を作り、敵にぶつけるなどということができる。このように、左右それぞれの手で別の魔法を同時に操れることで、様々な方法で敵を倒す楽しみが生まれる。その作戦がまんまとはまったときの爽快さは癖になる。 この楽しさが分かってくると、なぜこのようなゲームが今まで無かったのかと素朴な疑問が湧いてくる。しかしすぐに、従来のコントローラを使ったゲームではそれが不可能(に近い)ということに気が付かされる。つまり、一見ありがちだったように見えて、実はKinectだからこそ可能になったと言えるだろう。 どこに飛んでいくの? †ただ、その楽しさを何の苦もなく味わえるかというと、現実はそんなに甘くない。というのは、思ったところに魔法を放つのが非常に難しいのだ。*11発目の魔法が下に行き過ぎたから次はもう少し上を狙うと上に行き過ぎ、それじゃあもう少し下を狙うと下に行き過ぎ...ということを何回も繰り返していると、「もう許して」と祈りたくなる。 それでもゲームが進むと、さすがに慣れてくるもので、7割程度でも思ったところに魔法を打てるようになってくると、がぜん楽しくなる。そうなると、「もっと敵が出てこい!」などという、勇者としてあるまじき考えが湧いてくる。「勇者は最終的に魔王になる傾向が強い」という命題は、正しいかもしれない。 ちなみに私なりの魔法を命中させるコツは、なるべくKinectセンサーに近づくこと。センサーから離れると、うまくいかない気がする。 鉄壁防御が命綱 †私などは、はじめのうちは、5発に1発くらいしか思ったところに魔法を当てられなかったが(まともに当たるのは、目の前に来た敵くらい)、それでもゲームは難しいと感じなかった。それほど難易度は低い。 その原因の一つは、ブロック魔法の強力さにありそうだ。敵が攻撃してきたときにブロックすれば、全くダメージを受けないどころか、攻撃を跳ね返して敵にダメージを与えることさえある。しかも敵の攻撃時にはスローモーションがかかるので、余裕をもって防御できる。 よって、ヒットポイントが減ったとしても防御に徹すれば自然治癒でヒットポイントを回復させることができるので、倒されるまでには至らずに済む。ただ、これはあくまで「焦らなければ」の話であり、「言うは易く」かもしれない。 低年齢向けのFable †難易度もそうだが、ストーリー等を含めて、全体的に低年齢層向きかなという印象を持った。 主人公は気が弱く、やさしい青年で、ストーリーは勧善懲悪。普通のゲームであればごく当たり前の設定だが、「Fable」という冠がついてこの内容だと違和感がある。 Kinect用ということで対象年齢を下げるのは仕方がないし、個人的には何の問題もなく楽しめたのだが、Fableの癖のある部分が好きな人がFableだと思ってこのゲームをプレイするとどう思うのかは、ちょっと心配ではある。 ラスボス倒した? †私の場合、ようやく魔法を制御できるようになってきて、ますます面白くなってきたぞというところで、ゲームクリアとなってしまった。たぶん10時間もプレイしていないだろう。 しかも最後があっけなかった。というか、ラスボスと直接戦って、倒した記憶がない。 それでは2周目に何かあるのかと思ってクリアデータでゲームを開始したが、経験値が0、アップグレードもすべて無しの状態からのスタートで、何も無さそうだった。 このモヤモヤは、アーケードモードで晴らすことになりそうだ。 馬との旅はのんびりと †このゲームには戦闘以外に、手綱で馬を操縦する場面もある。馬の操縦は大変なのかと思っていたが、そんなことはなかった。ほとんどの場合、馬を走らせる必要がなく、手綱を動かさなくても勝手に道なりに曲がってくれるので、両手をぶらりと下に下ろしたままでも大丈夫。もちろん急がなければならない場面もあるが、幾つかのそのような特別な場面以外は、のんびりと馬車の旅を楽しむといった感じ。十分にアルビオンの景色を楽しむ余裕がある。 このゲームでは、馬が大切なパートナーとなる。ゲーム内では、馬をブラッシングしたり、傷を癒したり、果物をあげたりなどのスキンシップを行うことができるが、このような行為によって馬がとても愛おしく思えてくる。旅の最後には、まさに愛馬と呼ぶにふさわしい存在になっているだろう。 ヒント †攻略 †リンク †関連 †コメント †
*1 ゲーム側もその点は承知しているようで、そこそこ方向があっていれば目的物に向かって飛んでいくように補正されるようだし、ターン(魔法を放った後で手を動かすと向きを変えられる)という技も用意されている。 |