.NETプログラミング研究 第6号 †
.NET Tips †
メニューにアイコンを表示する3 完結編 †
またまた前回の続きです。今回でようやく本当に完結します。
さて、残る問題は
2.チェックが付いているとき(CheckedがTrueのとき)の処理
だけとなっていました。早速解決法を考えてみましょう。
メニューのチェックマークを描画するには通常APIのDrawFrameControl関数を使用します。以下にその例を示します。ちなみに「排他的チェックマーク」というのは「オプションボタン」(丸いチェックマーク)のことです。
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| | Private Declare Function DrawFrameControl Lib "user32" _
Alias "DrawFrameControl" (ByVal hDC As IntPtr, _
<MarshalAs(UnmanagedType.Struct)> ByRef lpRect As RECT, _
ByVal un1 As Integer, _
ByVal un2 As Integer) As Integer
<StructLayout(LayoutKind.Sequential)> _
Private Structure RECT
Public Left As Integer
Public Top As Integer
Public Right As Integer
Public Bottom As Integer
End Structure
Private Const DFC_MENU = 2
Private Const DFCS_MENUBULLET = &H2
Private Const DFCS_MENUCHECK = &H1
Dim r1 As RECT
r1.Left = 0
r1.Right = 16
r1.Top = 0
r1.Bottom = 16
Dim r2 As RECT
r2.Left = 0
r2.Right = 16
r2.Top = 50
r2.Bottom = 66
Dim hdc As IntPtr = e.Graphics.GetHdc()
DrawFrameControl(hdc, r1, DFC_MENU, DFCS_MENUCHECK)
DrawFrameControl(hdc, r2, DFC_MENU, DFCS_MENUBULLET)
e.Graphics.ReleaseHdc(hdc)
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ところが全く同じことが.NET FrameworkのControlPaint.DrawMenuGlyphメソッドでできるのです。わざわざAPIを使う必要はありませんでした(じゃあ書くなって話ですが...)。
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| | ControlPaint.DrawMenuGlyph(g, 0, 0, 16, 16, MenuGlyph.Checkmark)
ControlPaint.DrawMenuGlyph(g, 0, 50, 16, 16, MenuGlyph.Bullet)
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しかしこの方法で描画されたマークは必ず白黒になるようで、マークは黒く、背景色は白くなります。よって適当な色のマークを適当な背景色で描画するには、色を変換して描画する必要があります。これはImageAttributes.SetRemapTableメソッドを使用すればできます。
次の例では新しく作成した16x16のBitmapオブジェクトにチェックマークを描画し、そのBitmapを黒がSystemColors.MenuTextに白がColor.TransparentになるようにしてGraphicsオブジェクトgに描画しています。ちょっと面倒ですが、この方法を使えば任意の色と背景色でチェックマークを描画することができます。
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| | Dim bmp As New Bitmap(16, 16)
ControlPaint.DrawMenuGlyph(Graphics.FromImage(bmp), _
0, 0, 16, 16, MenuGlyph.Checkmark)
Dim cms() As ColorMap = _
New ColorMap() {New ColorMap(), New ColorMap()}
cms(0).OldColor = Color.Black
cms(0).NewColor = SystemColors.MenuText
cms(1).OldColor = Color.White
cms(1).NewColor = Color.Transparent
Dim imageAttr As New ImageAttributes()
imageAttr.SetRemapTable(cms)
g.DrawImage(bmp, New Rectangle(0, 0, bmp.Width, bmp.Height), _
0, 0, bmp.Width, bmp.Height, GraphicsUnit.Pixel, _
imageAttr)
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さて、これでようやく必要な技術がそろいました。今まで紹介したテクニックを使って前のImageMenuItemクラスを書き換えましょう。ここでそのコードを紹介したいところですが、あまりに長くなってしまうため、下記URLで紹介させていただきますので、こちらをご覧ください。
苦労の末、せっかく出来上がったImageMenuItemクラスですが、よくみるアイコンメニューとはかなり違います。一般的なアイコンメニューはOffice97タイプのもので、メニュー項目が選択されるとアイコンが出っ張ったようになり、チェックが付くと引っ込んだようになります。今後ImageMenuItemクラスもそうできるようにする予定ですが、そろそろ飽きてきたので、今回で一応完結とされていただきます。
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